キノコの傘と流体力学

「キノコの傘は流体力学的に胞子を揚力で飛ばしやすい形をしている」と言われることがありますが、実際どうなんでしょう。
気になりますよね!僕もブログを書きながら考えてみます!
キノコにもたくさんの種類がありますが、シイタケ・しめじ・マリオのキノコみたいな形をイメージしてください。

これに風が横からあたると、、

となりこの揚力で胞子が遠くに飛ばせるとの考えかたがあります。

【引用】
飛行機の翼と同様、風の速度の違いにより生じた圧力の差を利用して、下面(ヒダ)から上面へ向かって生じる「揚力」により、胞子を遠くまで飛ばすことができる。
http://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/himitu/himitu02-1.html

よくよく考えてみると、キノコは飛んでいかず、土や木にくっついているわけなので反作用が働いているはずです。
つまり風が吹いても胞子に力は加わらないと考えられます。

そして何より、胞子は傘の裏側にあります。
(雨から胞子を守るためだそうです。ほんとに傘ですね。)

【引用】
ひだ
(lamella)とは、キノコの傘の裏面に放射状に(まれに同心円状に)形成される刃状の器官である。ひだをまったく欠き平坦なものも少なくなく、ひだのかわりに管孔(tube)や(spine)を生じるものもある。これらの器官は、胞子を生じるという機能の上では共通するので、子実層托(しじつそうたく:hymenophore)と総称される。
wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3%E3%81%AE%E9%83%A8%E4%BD%8D#.E5.82.98

ここで結論として「あーあ、キノコの傘と流体力学関係ないやん」としたいとこですが、もうちょと踏み込みます。
(この段階でまだこの記事の着地が見えていません。。。)

一度整理するためにも、実際のキノコが胞子を飛ばしている様子を確認してみます。

ううん、、息をのむ美しさ。。何時間でも見ていられますね。
あれれ、動画を見てると胞子は裏側から出てきて、すぐに上昇していますね。しかもかなりの角度で。明らかに風の流れとは違う気がします。
ここで胞子の比重について調べてみると、こちらを見つけました。

【引用】
菌の分生胞子比重は、1.141785
最大風速毎秒16.319cm 最小風速毎秒13.21cm 平均風速毎秒15.827cm時に空中に静止する
一層大なる風速に於いては空中を浮遊するものと思考す
PDF:菌類胞子の比重及び其空中浮遊力測定法 伊東信吾(東京農業大学博物学実験室)

つまり、ちょ~~っとした風が吹くだけで胞子は上昇できると考えられます。
ちなみにビューフォート風力階級を参考にすると、風速毎秒15cmというのは0~12まである段階での「0」で平穏と呼ばれているレベルです。

【引用】
ビューフォート風力階級
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E9%9A%8E%E7%B4%9A

ちょっともやもやが残りますが、ご愛敬ということで。